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書籍紹介「予約殺到の東大卒スーパー家庭教師が教える 中学受験 自走モードにするために親ができること」

 

 

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 どうもーみなさん、こんにちは!!

 5年生さめくん(息子)と4年生くまちゃん(娘)の年子兄妹の子育て奮闘中のさきです。

 今回は、中学受験に関する書籍「予約殺到の東大卒スーパー家庭教師が教える 中学受験 自走モードにするために親ができること」というこの本を読んで、なるほどな〜と思うことがたくさんありましたので紹介します。

 本書の重要キーワードは、本のタイトルにもなっている「自走モード」です。

 「自走モード」とは、言葉の通り

「自分で走り出す。中学受験を自分事として受け止め、行動するようになること。」

子供が自走できるようになるために、

親は、自転車の練習のように初めは後ろで支えて、いずれ自分で走り出せるように背中を押してあげることが大切です。

それでは、本書を

1 中学受験は戦略次第

2 自走モードにする道筋

3 具体的な戦略

この3つに分けて、説明していきます。

目次

1 中学受験は戦略次第

 親に必要なのは「戦略」。受験の戦略を考える上で、最初にやるべきはまず落ち着くことです。自分の子どもに安心感を与え、そして親である自分自身にも安心感を与えてください。

 せめて、お子さんの前で「フリ」だけでも始めてみる。それが第一ステップです。

 決してやってはいけないことは、「優秀で、順調な他の子と決して比べること」です。

「よくできる、隣の子」は少し早い時期に土台を作っているだけかもしれませんし、何かしら努力を重ねてきているものです。我が子だけを見て、ひたすら励まし続け、ねぎらい続けましょう。

 そして一緒に受験を進めていく中で、親が暴発することだけは、戦略上、最も避けてほしいパターンです。親が感情的になってしまい、ケンケン責め立てるような空気では、子どもは萎縮するか、反発するかとなってしまいます。 親に怒られるのがイヤで、しぶしぶ勉強するようになっても、決して身につきません。

 対策として

・「怒りを感じたら 6 秒カウント」という方法をためす

・同じ間違いはするものだと考える。( 5 回までは大目に見る、くらいがちょうど良いかもしれません。)

・ぼやき作戦。独り言みたいなかんじで「〜〜まではできてて、〜〜で間違ったんだね」

→過程は褒めつつ、間違いに気づかせる。

親の心構え3選

① 子供は戦士、親は軍師

② 今、短期、長期の視点を持つ

③ 肩を並べておく

このままでは少しわかりにくいので解説していきますね。

① 子供は戦士、親は軍師

 中学受験は、高校、大学受験に比べて、親の影響力が大きいです。むしろ、親の協力がなければ、乗り切ることは出来ないでしょう。「一緒に頑張ろう!」と〝共闘感〟をもてた親子ほど結果が良い傾向があるようです。近すぎても、良くないので、親は少し離れたところから、全体と戦士のコンディションを冷静に見つめ、これからどう戦うか、戦略を考え、戦士に伝える役割に徹しましょう。そして、両親のどちらかが「軍師」を担ったら、もう一人は「旗振り役」になることをおすすめします。具体的な戦略は後ほど解説します。

 最後に親御さんご自身もしっかり睡眠をとって、心身の健康をキープしてください。  

 励まし上手の「軍師」たる役割を全うしていきましょう。

② 今、短期、長期の視点を持つ

 今視点…今日、明日。 1 週間後、半年後くらい。 

 短期視点… 1 年後、 2 年後。受験本番のころ。

 長期視点… 6 年~ 10 年先、高校生、大学生、社会人になってから。

 人は悩んでいると視野が狭くなって、思考が硬直化してしまいがちです。視点を広げて、柔軟に考えることや、無駄に悩む時間を短縮することが出来ます。

③ 肩を並べておく

 テストで満点は取らなくてもいいのです。できない問題とできる問題を見極めて、できない問題を捨てる力を身につけましょう。

 「同じ学校を目指す子たちと、肩を並べておく」、そのくらいの気持ちで、まずは焦りを抑えてください。

2 自走モードにする道筋

 「ああ、今日は水曜日か。社会をやる日だな」 「昨日の模試の間違い直し、塾に行く前にやっておこうかな」などと、「親や大人に言われる前に」自分で始められるかどうか。  この主体性を、入試までに一度でも持てた子が中学受験に向くのです。受験や勉強を「自分ごと」として意識して、行動できるモードに入れるかどうかが、分かれ目なのです。この状態が本書で重要とされている自走モードです。

 「自走モード」覚醒の条件は、次の 4 つです。

 ① 「計算力」

 ② 「国語力(読解力)」

 ③ 「体」

 ④ 「習慣」  

この 4 つがそろった時、自然と「自走モード」へ向かっていきます。

 本書では、4年生、5年生以降に自走モードを覚醒させる具体的な対策、幼児〜小2までの習慣づけについて、書かれています。細かくなりすぎるので、ここでは割愛します。

3 具体的な戦略

具体的な戦略5選

①とにもかくにもねぎらう。

 「お前も大変だよなあ。よくやっているねえ」  と、お子さんの頑張りをねぎらいましょう。

 まずはここからスタートしましょう。親が厳しいご家庭は、親がいない時にかえってサボってしまう子が多いです。

②親から子への励まし、優しい声かけ

 「今回のテスト、 5 点上がったね。頑張っているねえ」 「わからないところは一緒に調べてみようか」 「全く理解できていない? では今日は、それ以外のところからやってみようか」 などど、毎回優しく声をかけていく。「あー、もう何回言わせるんだよ」と心の奥で思っても、たとえヌルいようでも、それが軍師たる親の「戦略」です。

③「勉強しないまま、このままいったらどうなると思う?」 と、おだやか~に聞いてみる

 その答えは、数ヵ月後なら「成績が下がる」、数年後なら「入試に落ちる」、 10 数年後は「年収が下がる」など、具体的にイメージできるほどいいです。どのくらい詳細に考えられるかが、その子の精神的発達度合いを表しています。 「サボり続けるとどうなるか?」は一度考えてみるだけでも、それなりの意味がありますし、効果があります。

 「わからないよ」と考えるのを放棄する子なら、それは人生を舐めてしまうことになるでしょう。こういう子は残念ながら、優しい声かけ戦略もまだ効く段階にありませんし、受験に向かっていけない。鬼のようですが、痛い目にあって自分で気づくしかありません。

④勉強量にアップアップしたら、次の優先順位を参考にする。

優先 1、計算と漢字だけは毎日やる 

優先 2、塾の小テストは 8 割の出来を目指す

優先 3、塾の教材は基礎と、少し上までのレベルまでをやる。そこから上のレベルは余裕があればやる、とする(目安:四谷大塚「練習問題」まで、サピックスなら「C」まで)  

優先 4、テスト直しは「少し教えてもらったり調べたりしたらできるもの」を対象に行う。

⑤さっぱりわからないもの」「手も足も出ないもの」は今は捨てる。半年後にわかれば良し、とする

 今のレベルでは、わからないものも必ずあります。どんな試験でもそうですが、中学受験でも満点を取る必要はありません。確実に得点できるところを重ねていくことが重要です。

まとめ

 今回は本書を読んで、特に感銘を受けた部分、試してみたいと思った部分について、ご紹介しました。この他にも具体的な戦略、対策についてわかりやすく書かれています。また、親の心の持ちようについても触れられていて、知っているのと知らないのでは、これからの受験に対する向き合い方が変わってくると感じました。これを知ってても、ヒートアップしそうですが、、、ヒートアップしそうになったら、本書を読んで、心を落ち着かせたいですね。ぜひ、みなさんにも中学受験に足を踏み入れる前か、踏み入れた直後に読んでもらいたいです。

 今はアマゾンの読み放題サブスク、アマゾンキンドルアンリミテッドで読むことが出来ます。

最後に著者の紹介です。

著者の紹介

長谷川智也

ブログ名ジュクコ。1980年兵庫県明石市出身。

高卒の両親のもとにそだつもハードな中学受験を経験。白陵中学校・高等学校を経て東京大学卒業後、大手塾に勤務、人気講師となる。2009年に独立してフリーランスの「プロ家庭教師」に。

独自プログラム「究極の受験セカンドオピニオン・スーパーコンサル」

(→普段家庭教師として訪問してないご家庭を対象に、2時間の単発で行う「受験アドバイス」)

は年間200件を超える申し込みが殺到してる。

 これからもこのブログでは、中学受験を目指す中での体験記事、他には過去の子どもたちへの教育でこんなことを試して、こんな効果がでたとか失敗したとかなどの体験記事、今まで読んだ教育に関するとても参考になった本の紹介記事などを書いていきたいと思っています。

 同じように中学受験を目指すご家族や幼稚園や小学生低学年の子供を持つ親御さんにぜひ読んでもらいたいです。

 これからもどうぞよろしくおねがいします。

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